生活習慣が不規則な子への対応

目次
生活習慣が不規則な子への対応
生活習慣の乱れ
- 朝ごはんを食べない
- 寝るのが遅く朝起きることができない
- 家出ゲームばかりする
など生活習慣が乱れている子がいます。
このような子にどう対応したらよいのでしょうか?
生活習慣の乱れることの影響
生活習慣の重要性は、どんな人も認識しています。
しかし、実際には、
- ご飯食べなくても死にやしない
- 徹夜ぐらいみんなしている
と、生活習慣はなかなか重視されない傾向があります。
しかし、
- 日々食べているもので体は作られる
- 寝ることで、心の安定と記憶が整理される
- 体を動かすことで、健康を維持する
など、生活習慣は生きる上で基礎の部分になるので、本来最も初めにケアするものです。
3食、バランスよく食事を食べなければ、
- 免疫力低下による、体調不良の増加
- 脳の生成、エネルギーの不足による集中力・記憶力の低下、
など、が起きます。
また、睡眠不足になると、
- 思考力の低下
- 多動性の向上
- 情緒が不安定になる
といった影響もあります。
子どもへの指導
生活習慣は学校、家庭両方の協力が重要です。
実際に子どもを見るのはご家庭のウエイトが大きいですが、生活の半分は学校で過ごしますので、協力していきたいところです。
①学校でたくさん運動させる
- 休み時間に外で遊ぶことの推奨
- 体育の時間で豊富な運動量の確保
など、日中たくさん運動をすることは、子どもの健康にとてもよいです。
運動が健康によいのは当然ですが、
- 日光を浴びることでビタミンDが生成され、骨の形成の促進
- 有酸素運動による、抑制機能向上(=社会性の向上)
など、心身の発達にとてもよい影響があるので、たくさん運動の機会を与えてあげたいです。
また、日光を浴びる、運動することにともなって、神経伝達物質のセロトニンが生成されます。
セロトニンは睡眠の質をあげるメラトニンの原料となるので、運動をすることで睡眠の質を上げることができます。
先生は「睡眠は家庭に頼るしかない」と考えてしまいがちになりますが、学校での活動で睡眠の質を上げることは可能なのです。
②給食指導
給食は、食事指導のよい機会になります。
食事は体の元ですので、たくさん食べたほうが頭も体も成長します。
無理やり食べさせるのではなく、先生が「おいしそう!」という雰囲気をつくって誰よりもおいしそうに食べることで、子どもたちも笑顔でもりもり食べてくれます。
- お肉やご飯は、体を大きくなる
- 野菜や果物は頭がよくなる
など、難しい理屈よりも
「食べるとよいことがある」
ということを、価値づけることで、給食は完食して、食缶はすっからかんになります。
1日の影響はわずかですが、1年間続けると、子どもたちの体の大きさも学力も差が付きます。
③学級通信
学級通信で、学校での生活習慣の確立の話題を扱うと、家庭でも同じように親御さんが指導をしてくれます。
家庭と学校でバラバラなことをいうよりも、同じ方針で指導したほうが子どもも安心して過ごすことができるので、情報共有としての学級通信の役割は大きいです。
終わりに
学校は「勉強を教えるところ」と考えて、生活習慣についてはあまり取り組まない先生もいますが、食事睡眠運動などを意識して、子どもたちの大きな成長は大きく変わります。
家庭と学校も連携して、子どもの成長を支えていきたいですね!(^^)!
参考になれば幸いです!