正しい姿勢を全体で教える 〜姿勢が崩れてしまう子がいるときは〜

姿勢が取れない子
正しい姿勢は見た目も良いですし、体にも負担が少なくメリットが多いです。
しかし、先生として前に立つと良い姿勢が取れない子が多いことに気づきます。
本人が集中していても、見た目が悪いのでつい注意してしまい、その子の自己肯定感を下げてしまうかもしれません。
しかし、
- 怠けているのか?
- 姿勢が取れない
のかを判断することはなかなか困難です。
なので、全体指導で正しい姿勢の練習をしながら鍛えていくという方法を取っていました。
個別で指導すると特定の子が目立ってしまいますが、全体でやれば目立ちません(^ ^)
(やる気の有無に関係なく、できなくて困るのであれば等しく指導する必要があります。)
できない子は徐々にできるようになり、先生は褒めて伸ばすことができます。
できる子も鍛えるのは重要です。
ではどうするのか?
◆やり方
やり方は
- 雑巾掛け
- 体育の準備運動に「ハイハイの動き」をする
など色々あります。
正しい姿勢をとるための体幹を鍛える良い運動です(^ ^)
そして、正しい姿勢そのものを教えるために、シンプルに
「良い姿勢ごっこ」
もしていました。
- 足の裏をつけます。
- 背すじを伸ばします。
- 机とお腹の間は、拳1個ぶん開けます。
日本人がみんな教えられているあの姿勢です(笑)
ここで大事なのは一瞬できることではなく、姿勢を「キープ」することで体幹を鍛えることが重要です。
(スポーツの好きな人には「スタビライゼーション」と言えばわかりやすいかと思います。)
正しい姿勢ができたら
「何分正しい姿勢ができるかな?一人でも動いたらアウトですよ(^ ^)よーいスタート!」
で始めます。
私「・・・アウトー!3秒でしたね〜」
子ども「もう1回!!」
となるので、2回戦スタートです(笑)
(何十人もいると必ず姿勢を維持できない子が現れます)
すると、必ず頑張ってキープしてくれます。
最初はできないかもしれませんが、徐々に鍛えられて1年後は随分鍛えられているはずです。
タイムを計ると誰かと比べるのではなく、
- 前回と比べて自分たちは成長したのか?
- できることが増えたのか?
という視点で成長を楽しむようになります。
◆ポイント
教える際のポイントとして、
- 一度背もたれに背中をつける
- 背中を少し離す
というステップを入れることもあります。
これはそもそも子どもが「まっすぐの姿勢」を知らないために、姿勢が崩れてしまうからです。
(他にも「一番頭を高くしてみましょう」などの指示もあります。)
具体的に「良い姿勢」をとることができる声かけが大事です(^ ^)
終わりに
姿勢、座り方、歩き方など、些細なことですが、実は意味があって体にとって良い効果たくさんあります。
子どもに実態に合わせつつ、どこまで取り入れられるかも先生の腕の見せ所ですね。
参考になれば幸いです(^ ^)
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※縁あって本を出させていただきました(^ ^)