「すごいね!」ではなく「ありがとう」

ほめても通じない?
「ほめる」のは難しいという方がいます。
心がけてはいるが「ほめる」と違和感を感じるそうです。
なんかほめても子供に通じない気がする・・・
アドラー心理学でも「褒めてはいけない」と言われるそうです。
「褒めると相手は褒められることに依存する人間になり、自律性を奪ってしまう」
という考えだそうです。
皆さんもこの感覚はわかるのではないでしょうか?
ここからは私の意見です。
違和感を感じるのは、自分の中で「ほめる」ではなく「おだてている」と言う感覚があるからではないでしょうか?
子どもも周囲の変化には敏感ですから、急にほめると
- 「何か裏があるのでは?」
- 「何か要求されるのではないか?」
と感じる子もいます。
しかも、思春期の子どもは心にもないセリフを連発する子もいます。
そんな子に
「ほめても、通じないのではないか?」
と考えるのは自然だと思います。
私も(たぶん)今でこそ自然に言えるようになりましたが、最初は違和感がありました。
学生時代は、
厳しい指導=正義
と言う環境で育ったので、慣れないのも当然でした。
私が仕事を続けて学んだことは、下心があると違和感を感じるということです。
- 「ほめればこの行動をするようになるだろう」
- 「嫌なことを言わなくなるだろ」
- 「静かにしてじっとしてくれるだろう」
それが
「子どもにとっていいか」
ではなく
「自分にとって都合がいいか?」
で考えるから下心を感じて子どもに伝わらないのだと思います。
この時に意識すると良いことは
「〜すごいね!」
ではなく
「ありがとう」
という感謝の気持ちです。
感謝には、下心がありません。
「感謝される行動をした」という自己肯定感にもつながります。
なかなか「ほめる」と言う行動に馴染めない先生は、まず「ありがとう」から始めるといいかと思います。
席につけない子に、
「座ってください」→(座った)「すごいね〜」
ではなく、
「座ってくれると助かるな〜」→(座った)「ありがとう!」
という感謝の言葉の方が、おだてているのではなく「あなた認めている」という印象が強いと思います。
どんなクラスでも厳しい言葉が多いと雰囲気が悪くなります。
また、先生に厳しい対応ばかりされる子は、周りの子の印象も悪くなり心が離れていきます。
もちろん、叱る場面はあっていいですが、それ以上に、ほめて感謝する場面を多く作りましょう!
クラスの雰囲気の改善に取り組みたい人は、まずは「ありがとう」を増やすのはいかがでしょうか?(^ ^)
以上です!
※縁あって本を出させていただきました(^ ^)
Comment
先生ありがとうございます(*^^*)
何時も先生のblogを楽しみにしています
『ありがとう』なんですね
実践してみます(^-^)
いつもありがとうございます(^ ^)
ほめることに抵抗があるなら「ありがとう」はオススメです。
いつも参考にさせてもらっています!!
ともはる先生は、tossのやり方を取り入れてらっしゃるのでしょうか??
自分も昔、すごくお世話になったので╰(*´︶`*)╯
コメントありがとうございます。
以前同僚にTOSSの先生がいたので学ばせてもらい、勉強させてもらいました。
非常にレベルが高い実践だと思っていますので、職場に合う方法は取り入れていますよ(^ ^)