【特別支援】文章を読むのが苦手な子のための支援方法

ディスレクシア(読字障害)
知的能力や知覚能力には異常がないにも関わらず、文字の読み書きに困難が現れるディスレクシア(読字障害)という障害があります。
一般人の人には普通に読める文章でも、ディスレクシアを抱えている人には以下のように見える人もいると言われています。
ご覧の通り、読むことは困難な様子が伝わります。
また読むことに困難があるため、当然書字にも影響が出ます。
そのため「発達性読み書き障害」と呼ばれることがあります。
脳機能の発達に困難を抱えているために起こる障害なので、本人のやる気の問題では解決されない問題です。
しかし、周囲の人にはどう見えるかわからないため「本人の努力不足」と思われて、辛い思いをしてしまうケースが多々あります。
教師、支援者はこのような子がいるということを知った上で、子どもに接していく必要があります。
ディスレクシアのある子への支援
ディスレクシアのある子への支援はまだ十分に確率されてはいません。
しかし、文字情報の処理に困難さがあるので、処理しやすい形に変換すると読む負担が減ると言われています。
以下でディスレクシアの子に有効と言われる方法をいくつか紹介します。
◆分かち書き
英語のように、文字と文字の間を開ける方法です。
小学校では2年生の途中までの教科書は、ひらがな多くて読みにくいので「分かち書き」で書かれています。
◆文節で区切る
文が長い場合、文節で線を入れたり、丸で囲むと読むとき意味が取りやすくなり読みやすくなります。
◆リーディングスラッガー
物語や説明文は、基本的に一面に文が広がっています。(左)
そのため、たくさんの文字情報が入ってきてディスレクシアの人は情報処理がむずかしくなります。
そこで、一文のみに注目できるリーディングスラッガーという道具を使うと、余計な情報が減って読むことが可能になります。(右)
◆カラーバールーぺ
- リーディングスラッガーと同様に、一文のみ注目させる
- ルーペ機能で文字が2倍の大きさになる
- 読む箇所に色がついているので脳が判断しやすい
という読みに困難がある人にとって、非常にお得な効果満載の道具です。
終わりに
昔は読みに困難があっても「やる気」や「努力」の問題として扱われ、適切な支援がないまま過ごすしかありませんでした。
しかし、現在は障害理解が進み、
- 適切な支援方法の広がり
- 法律による合理的配慮の義務化
など、困難のある子への環境整備が進んでいます。
教育に関わるものとして、今後も支援方法を学び続けたいと思います(^ ^)
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