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授業参観記録 〜公開授業研究会に参加してみた〜

2018/12/14
 
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こんにちは(^ ^) 以前は小学校で教員、現在は放課後デイサービスで働いている、ともはると申します。 このブログは、私が長年子どもと関わり学んだことを紹介しています。 全国の人に「子どもと関わる仕事の楽しさ」を伝えることが目標です!
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授業見学

今日は、夏に知り合ったトミー先生@tommy32widerの学校が公開授業研究会を開催するということで、参加して授業を見学させていただきました。

トミー先生は、WatchaTokyoに登壇したあお先生@@aosenn の友人で、私も時々お話させていただいてます。

小学校で教師をされる側、教育書の執筆、海外教育本の翻訳や、また一般社団法人マナティー研究所を立ち上げて研究成果を普及されるなど、とにかくアクティブな方です(^ ^)

 

(トミーさんのご著書「読書家の時間」)

読書家の時間: 自立した読み手を育てる教え方・学び方【実践編】 (シリーズ・ワークショップで学ぶ)

 

そんなトミーさんのブログはこちら→http://tommyidearoom.com

 

今回、授業を参観させていただいたので、授業の感想を書いてみました(^ ^)

 

プロジェクトアドベンチャー「パイプライン」

本日は、以前より伺っていたプロジェクトアドベンチャーの授業を見せていただきました。

(以下プロジェクトアドベンチャー=PA)

(写真撮影はできなかったので、上記はネットの引用。参考『あこがれのパイプラインを初めて実践!!』)

 

「パイプライン」と呼ばれるアクティビティで、子どもたちは一人ひとつパイプを持ち、協力して1つのボールを運んでゴールのバケツに入れる。というシンプルな実践です。

目標は「アクティビティに取り組むことを通して、自分の良さを発揮し、友達の良さを引き出して問題解決するために大切なことは何かを考えることができる。」とのこと。

実際に見学して感じたことを以下で紹介します。

 

⓪子どもの質の高さ

授業の前に、子どもの何気ない姿を見ていると、

自然に並ぶ、集まる、状況に応じて移動する、話を静かに聞く

と、当たり前のことが当たり前にできていました。

 

先生をしている人はわかると思いますが、この「当たり前」の行動ができる子どもを育てることこそ実は難しいです。

トミー先生の日頃の指導の質の高さが指導が伺えました(^ ^)

 

①パイプラインの説明

意図的に止めたり、一人で運んだりすることはなし、などのルール説明。

個人の力では解決できない協力を前提とした活動のようです。

 

②パイプライン開始(20分)

クラスを半分に分けて、2つのチームで協力してピンポン球をバケツに繋げていきます。

私も初めて見るので、どうなるのかと思いましたが、まず子どもたちは並びながら、ピンポン球を運んでいきます。

 

途中パイプを上手に繋げていないところで、落ちてやり直しになります。

「みんな〜まっすぐ繋げて!」と、子ども同士声を掛け合っていきます。

そして、球が通過した後は、列の先頭にいってパイプの続きになります。

 

ここで、うまく並べずにまた落ちてしまいます。

「まっすぐ並んで!」「背の高い人先に並んで!」

子ども同士注意をしながら、徐々に子どもの行動が強調していきます。

 

このとき、初めはおそらく注意されやすい子が声をかけられていましたが、徐々に

「どんまい!」「いい感じ!」「大丈夫!」

「後5分!」「5分もあるでしょ!」

など徐々に友達を責めなくなり、プラスの声かけが増えていきました。

 

これは、日常的な学級経営で子どもが育っていることもありますが、同時にアクティビティの難易度が高いため、ほとんどの子が失敗体験を経験することで、責めるよりもプラスの声かけの方がうまくいくということを学習しているのだと感じました。

(正直このタイミングでプロジェクトアドベンチャーの本当の凄さに気づき始めました(^^;)

 

その後も、

「下げるとバケツまで届かないから下げないで!高くして!」「並ぶ時は左右に交互に並んで!」

など、進むにつれて、

 

  • 動きを強調して合わせる
  • お互い譲り合って声をかける
  • 周りを見て動く
  • プラスの言葉がけを使う
  • 友達の発言に耳を傾ける

 

など、「自分の良さを発揮し、友達の良さを引き出して問題解決する」という本時目標を達成するために必要なスキルが、自然と生まれていました。

わずか20分のアクティビティで、ここまで子どもに体験で学習させることができるとは驚きでした。

 

③振り返り

終了後は、チームで円になって振り返りです。

初めは、一人ずつ振り返りを発言、拍手、という流れでした。

しかし、ここで先生からテコ入れが入ります。

  • いいことだけ言っても、学びは深まらない
  • 沈黙を大事にしなさい
  • 拍手はいらない

普通のクラスであれば今のままでも十分振り返りになっていたかもしれませんが、さらに高いレベルでの振り返りを要求していました。

 

その後は、子どもの発言も徐々に変わっていきました。

  • 出来ていなかったことも言う
  • 普段の自分のダメな箇所を、踏まえて今日成長できたことを伝える

など、マイナス面も含めた振り返りが展開されました。そして本音のぶつかり合いの場面を経て、終了となりました。

 

◆感想

 

全体を通して感じたことは、3つあります。

1つは、「自治的自律的集団の能力を育てている」ということです。

 

PAは、「解決することは何か?」という問題意識と、「どうすればいいか?」という解決意識をすぐに実感し理解できるようになっていました。

これは「協力しなければ解決不可能」というPAの材の力が大きいでしょう。

(「個人で解決可能な課題であれば、子どもは協力し始めない」という理論です。)

 

活動の結果、日々の課題解決、トラブル解決に必要な思考ツールを与えていたので、日常生活にも使える汎用的な力が育っていると思いました。(日常生活との結びつきが弱いという指摘はありましたが、小学校段階では十分ではないかな、と感じます)

 

2つ目は、「振り返りで、子ども同士の親和性が深まっていた」ということです。

「私は〜できないけど、〜で協力したいです」

など、子どもがマイナス面を自己開示すると、返報性の原理で他の子も自己開示しやすくなります。

この自己開示は対人関係を深める手として効果的です。

 

特に、4月から子ども同士の関係性を育てて、12月というこの時期に、さらに関係性を深める瞬間を拝見出来たことが実は一番心に残りました。(テコ入れの瞬間は、隠される先生も多いので^^;)

 

この手立てを打てる先生と打たない先生では、1年の終わりの姿が大きく変わります。

 

3つ目は、「カリキュラムとの兼ね合い」です。

アクティビティは学習指導要領に明記されていないので、どう指導要領と兼ね合いをとっていくのか、という点です。

PAの効果を拝見すると、実際、適切に指導要領と合わせて狙いを設定しないと、若い人は絶対に叱られると思います(笑)

(協議会では、特別活動の学級活動内容(1)に位置付けるという意見もありました。)

 

この辺りは、トミー先生の信頼と手腕があっての実践だと思いました。

 

終わりに

 

公開授業研究会だったので、トミーさん以外にも色々な先生の実践を見せていただきました。

そして、久しぶりに授業を見て、やっぱり学校現場は楽しいと思いました(^ ^)

 

子どもの変化を肌で感じるこの感覚は現場でしか味わえません。

働き方改革も進んでいるので、一人でも多くの人に目指して欲しい仕事だと思います。

 

最後に、前日に連絡したのにも関わらず見学させていただいたトミーさんに感謝いたします。

ありがとうございました!

 

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