多動な子と不注意の多い子

多動な子と不注意の多い子
クラスには・・・
小学校のクラスは最大40人になるので、それだけ色々な子がいます。その中には、いわゆる「気になる子」が存在します。
「気になる子」はどんな子か?という話になると、一番多いのは「多動な子」です。
- おしゃべりをしている
- 騒ぐ
- 授業中もふざける
授業を進めたい先生からすると、なかなか厄介です。
私が気になる子
一方、私が気になる子は「不注意が多い子」です。
私は「多動な子」はそこまで気になりません。
子供や先生のキャラにもよりますが、多動な子は授業を面白くする力もありますし、リーダーシップをもっていることも多いからです。
だから、活躍の場を作って、褒められ認められる経験をすると、生意気だけど素直な可愛い人に成長します。
また年齢と共に行動を抑制しコントロールできる前頭前野が発達するので高学年になると落ち着く子も多いです。
そうなると、先生としての心配も減っていきます。
一方「不注意な子」は、目立たないが「手のかかる子」という気になり方をします。
クラスを学級崩壊させたりするようなことはありませんが、行動が遅かったり、周囲と合わせられず、叱られたりすることが多いです。
私は叱ることはせず、行動が遅れることが目立たないような支援を心がけていますが、先生によっては、かなり叱られて自己肯定感が下がってしまう場合もあります。
不注意の子の特徴
「不注意」は年齢を重ね脳が発達しても改善が見られにくい、という傾向があります。
片付けられない、遅刻をする、計画を立てられない、などの特性は大人になっても残ることが多いです。
だからこそ、私は「不注意な子」を気にかけて支援をするように意識しています。
具体的には成長に任せるのではなく、「行動が改善するスキル」を教えます。
例)片付け
「片付けなさい」
↓
- 鉛筆を箱に戻す
- プリントはクリアファイルに入れる
- 消しゴムのカスは燃えるゴミ
など1個ずつ順に教えて、自然にできるまでに言います。
時間がかかりますが一度覚えれば、その後の人生への影響が変わると思っています。
「不注意が多いけど、トラブルを起こさないからいいか」と考えるのでなく、将来のリスクを今のうちに減らしておこうと、考えると結果的に学校全体も安定していくかと思います。
終わりに
不注意な子のように「目立たないけど困っている」という子をどれだけ見つけてあげるか?
これも学級経営で大事なスキルになります。
目立つ部分だけでなく、目立たないことにも目を向けると色々変わるかもしれないですね(^ ^)
以上です!