指をしゃぶってしまう子への5つの対応

指しゃぶり
赤ちゃんは、よく指をしゃぶります。
自然な行動ですが、乳歯にも影響がでるので3~4歳ぐらいまでに止めたいものです。
しかしなかには幼稚園や小学校でも指をしゃぶってしまう子が見られます
いったいなぜでしょう?
原因
主な原因としてストレスがあります。
指をしゃぶるという行為は、おっぱいを吸うのと似ており子どもに安心感を与えるため、ストレスが高まると安心感を求めて行うと言われています。
特に、養育者との適切な関係が気づけていない愛着障害の子には、非常によく見られます。
愛着障害の子は、安心ホルモンと呼ばれるセロトニンが不足することが多いので、指をしゃぶったり、爪を噛んだり、手を口に入れたりして自らに刺激を入れる行動が多くなります。
(セロトニンに関して以下の記事で紹介しています→先生の目を見ます)
今回は授業や習い事の最中での対応を紹介します。
対応
①伝える
まずは言葉で止めるよう伝えます。
何事も本人の自覚を促すことが重要です。
②肩をトントン叩く
授業中の指しゃぶりは、愛着が欲しい(=セロトニンが足りない)、だからかまってほしい
の合図です。
よって、「がんばってるね~」と声をかけて肩をトントン叩いて愛着(=セロトニン)を感じさせると収まります。
③机をトントンする
女の子の場合は、小学校高学年や中学生になると、気軽に触ることはできないので、机をトントンと叩いて刺激を与えると安心感となって、収まることが多いです。
スキンシップだけでなく、リズム感のある行動も同様の効果があります。
④ハイタッチ&握手
「よくできたね!」など声をかけてハイタッチや握手をするなど、スキンシップ系の対応で愛着を伝えると指しゃぶりは減っていきます。
これは指しゃぶりがあるないにかかわらず、日頃から行っていると予防にもなります。
(同様の対応を右の記事でも紹介しています→距離感の近い子への対応)
⑤面白い授業
退屈な授業でストレスが高まったことで起こる現象なので、集中できる刺激的な授業を行うと自然に収まります。
これは、ほかの場所でも基本的に有効です。
外で鬼ごっこやドッチボール、室内でくすぐりごっこや飛行機遊びなど、脳を刺激する遊びをしていれば基本的に収まっていきます。
本人のストレスという基本的な部分を改善する対策は最も重要と言えます。
終わりに
指をしゃぶるな行為は、それ自体は悪い行動ではありません。
しかし、年齢相当の行動ではないと、周りから奇異な目で見られてしまったり、対人関係に影響します。
しかし原因がストレスのため余「ダメでしょ!」「もう小学生でしょ!」と叱って止めようとすると、余計に悪化するか、髪の毛を抜くなど別の癖が生まれることもあります。
焦らず、楽しく、自然に対応するなかで減らしていきたいですね(^ ^)
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Comment
ともはる先生の考えに、納得しました。
次のような発言も有効です。静かに、やさしく。(確認済み)。
(1)「指、口に、入れてるね」
(2)「指、口に、入れたいの?」
ありがとうございます。
とてもいい方法ですね。
私も使って見たいと思います(^ ^)