教師の仕事の効率化〜優先順位の決め方〜

優先順位
学校の先生は、事務仕事が膨大なため優先順位をつけて取り組む必要があります。
私の優先順位を決め方は、昔から一貫して同じやり方をしているのですが、今回紹介することで、再度頭に入れようと思います。
それが、「7つの習慣の第3の習慣」です。
今回は、この方法を教師の仕事に当てはめて、どう実践しているか書いてみます。
「7つの習慣の第3の習慣」
まず「7つの習慣の第3の習慣」とはなんでしょうか?
一言で言うと
「緊急度より重要度の高い仕事を優先する」
と言う考えです。
◆マトリックス表
まず、仕事を緊急度と重要度の2つの項目で分けたマトリックス表を作ります。
そして、できた4つの領域をI〜Ⅳで分けます。
(これは、時間管理マトリックスと呼ばれます。)
◆仕事の振り分け
この表に仕事を振り分けて、書いていきます。
(以下は私の例です。)
このように仕事を分けると色々見えてくるものがあります。
まず、教師の仕事の多くは第I領域の緊急かつ重要な仕事だと言うことです。
日々、授業をして、子供のトラブルに対応し、宿題の丸つけをして、締め切りの近い事務仕事をすれば、ほぼ定時は過ぎていると思います。
では、仕事の優先順位はどうなるのか?
これは第I領域が最優先になります。
(当たり前ですね笑)
しかし、もしこの第I領域の仕事が少なかったら、仕事に余裕が生まれる気がしませんか?
◆第Ⅱ領域
そのために、7つの習慣の第3の習慣では、
「本当に重要な活動は、第Ⅱ領域の重要だが緊急ではない活動」
としています。
実は、第Ⅱ領域の仕事は、時間と共に緊急性が上がり第I領域に移動していきます。
- 授業準備をしない→前日に焦って準備
- 子供との関係づくりを後回し→子供のトラブルが増え、対応の時間が増える
- 事務仕事の後回し→締め切り直前になって焦ってやる
- 休憩しない→倒れて仕事ができなくなる
- スキルアップ勉強をしない→対応できない問題に振り回され続ける
つまり、第Ⅱ領域の緊急ではない段階で終わらせておくことで、第I領域の仕事を減らすことができるのです。
- 授業準備をしておく→子供に力がつき、保護者の信頼もアップ
- 子供との関係をつくる→トラブルが減り、対応時間も減る
- 事務仕事はその場で処理→締め切りに追われない
- 休む時に休む→安定したパフォーマンスを維持できる
このように考えると、第Ⅱ領域の仕事を優先する理由がわかります。
もちろん第I領域の仕事(毎日の宿題の丸つけ、緊急のトラブルなど)は必ずあります。
だからこそ、事前の取り組みで減らせるものは、減らしてしまうことが重要です。
私は仕事の優先順位を、パッと考えることが苦手なので、余計に「重要だが緊急ではない仕事」を明確にして力を入れています。
◆第Ⅰ領域の対応
また、必ず発生する第I領域の仕事はやり方を決めて処理します。
- 宿題の丸つけは朝終わらせる
- テストはその時間に丸つけをして返却する
などです。
そして、普段は第Ⅱ領域に力を入れて取り組むことを意識しています。
- 授業準備は、長期休暇中に行う。
- 事務仕事はできるだけその場で処理する。
- 評価は授業中につける。
- 所見のコメントは授業中に考える。
- 春は子供との関係づくり、クラス作りを最優先で行う。
- 研修会や読書の予定を入れてスキルアップの機会をもつ。
私は上記のようなことを日々実践し、第Ⅰ領域を減らしています。
終わりに
長々と偉そうに書いてしまいましたが、私も最初は意識していても全然できなくて泣きそうな毎日でした(笑)
しかし、日々続けていくことで慣れて、余裕が出てきました。
今回紹介した方法でも他の方法でも、優先順位を考えることで、その人のパフォーマンスは大きく変化すると思います。
もし仕事の進め方で迷っている方に参考になれば幸いです(^ ^)
以上です!
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